| 2008年10月19日 広がり行くビジョン |
| ローマ書15章23〜33節 …はじめに・‥ 前回語れなかった17〜22節を要約すると、 @ 使徒パウロは、キリストのわざと聖霊によるわざだけを証しした。つまり、彼は神とキ リストの働き、聖霊の力のゆえに、大きな働きをすることができると語っている。 A パウロの宣教エネルギーは、異邦人への使徒として召されたという自覚と開拓精神の結 合により、生まれたものである。「他人の土台の上に建てないJ「キリストの御名がまだ 語られていない所」への福音宣教に従事しているとパウロは言う。 そしてパウロは、イエス・キリストにあって誇りと光栄に満ちて、異邦人伝道と未伝道地 伝道についてのビジョンを語るのである。 【1】 地域的な広がり(19、23節) キリストの福音は、エルサレムから始まって、ローー17東部のイルリコまで伝わった。もっ とも、パウロの伝道の主なる働きはアンテオケからであり、エルサレムでの働きは4、さかっ た。しかし福音は、エルサレムに負うものである。それは、主イエスがそこで十字架につけ られ復活され、聖霊降臨によって、教会が始まったからである。 ところで彼は3回の伝道旅行をしている。3回目のときの、きわめて短期間に、パウロは イルリコ伝道を行なったのではないかといわれている(使徒28:2)。「伝道地域」とは小 アジア、ヨーロッパ東部を指し、次なる宣教予定地はイスパニヤ(今のスペイン)であった。 なぜなら当時地の果てと考えられていたのがスペインだったからである(使徒1:8)。 【2】 経済的な広がり(24〜27節) @ 異邦人教会がエルサレム教会の援助を行なっている(26節) 小アジアの2州(マケドニヤ、アカヤ)の教会は、愛の援助金を行なっている。「醸金」 (きょきん)とは、原語では≠「くらかの交わり≠ニいう意味である。もともと交わりは霊 的であるとともに、具体的なものである.パウロは物質的に良き物を分け合うという意味に おいて、愛の募金・献金を示した。「・・・にした」とは、「自ら良しと決めた」という意味があ り、それは異邦人教会の善意と自主的な決断であった(決して強制ではなかった)。 A 物質的な物をもって援助する(27節) 異邦人キリスト者は、ユダヤ人から霊的な賜物(ユダヤ人の宗教的特権、キリストの福音 による救い、聖化…)を受けたのだから、物質的な賜物によって仕える義務がある。つまり、 異邦人キリスト者は霊的恩恵に応えるために、経済的富をもって仕えなさいということであ る。貧しい聖徒たちのために、愛の配慮を行なうことは、生ける真の神に仕えることだった (Vコリント9:11〜15参照)。 【3】 霊的祝福の広がり(26、27節) 霊の祝福は、エルサレムにおいての豊かな恵み(愛の援助金)として表わされた。またキ リストの祝福の盈清、すなわちキリストが与える祝福および、祝福の根源なるキリスト御自 身をもっていくことに表わされた。アーメン。 <結び> パウロの祈祷(30〜33節) @ パウロの広がり行くビジョンは非常に困難な働きであるがゆえに、パウロは御霊の愛に よる3つの祈りを懇願する。 A パウロは平和(シャローム)の神の臨在を求めている。 |